2008年10月04日

空中戦に強いセカンドストライカー

 外国人FWの補強をTV取材で木谷社長が明言したそうだ。これはサンフレッチェにとって「フグは食いたし、命は惜しし」である。今シーズンは前線に高さが足りず攻めあぐんだ。その経験からすれば、寿人のパートナーに空中戦に強いFWを獲得するというプランは、非常に魅力的なプランである。しかし、このプランは、フグのように美味だが毒も含んでいる。


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 純粋にチーム編成の観点からすると、大型FWの補強はすこぶる妥当なものと言える。つっこみどころなど一か所もない。しかし、問題は愚将ペトロヴィッチの存在である。外国人FWの加入が、ペトロヴィッチ監督の采配ミスを引き起こし、チームのバランスを崩壊させる切っ掛けとなる危険性があるのだ。

現在のサンフレッチェには中盤の中央に4つのポジションがあり、その4つのポジションを5人のレギュラー格の選手(森崎和、森崎浩、柏木、高萩、青山)が争っている。ところが外国人の補強によって来シーズンは、FWが2人増えるかわりに、中盤センターのポジションが4つから3つに減少し、3つのポジションを5人で奪い合うことになってしまう可能性がある。

 これだけならばチームとしては大した問題ではないだろう。5人で交互に3つのポジションをローテーションするという方法もあれば、スタメンを固定してレギュラー格だった2人をベンチ送りにする方法もある。どちらを選んでも特に不都合はない。けれども、ペトロヴィッチ監督は、森崎和のCB起用など、めちゃくちゃなコンバートの常習犯である。新シーズンの開幕戦は以下のようなトンデモ布陣もありえなくはないのだ。

  佐藤寿   外国人
   高萩   柏木
服部         青山
     森崎浩
  槙野     森崎和
    ストヤノフ
     佐藤昭

 こんなフォーメーションで来シーズンを戦えば、エレベーター・クラブへ一直線なこと請け合いである。そのため私は外国人FWの補強には基本的に反対の立場をとっている。前線の高さという武器を捨てても3−6−1を継続したほうがより安全だ。命が惜しいならば、フグは食べないほうが賢明である。


 されど、ペトロヴィッチ監督が多少は知恵をつけているという望みがなくはない。奇妙奇天烈コンバートが行われないというならば、中盤まで下がって攻撃の組み立てに参加し、ロングボールのターゲットとなり、クロスにヘディングで合わせられるFWの補強が得策なのは明白である

 今年と同様に外国人の補強に失敗した場合の保険として日本人を獲得するなら、湘南ベルマーレの梅田がよいだろう。梅田は元サンフレッチェ広島の選手ということもあってご存じの方も多いだろうが、寿人のようなボックス・ストライカーと非常に相性がよいセカンド・ストライカーである。長身ながらサイドを主戦場としており、ゴールから離れた位置でのプレーを得意としている。2004年にモンテディオ山形において現横浜Fマリノスの大島とコンビを組み「山形のビエリ」と呼ばれるほどの活躍を見せた。

 大島はパワーとスピードという違いがあるものの、ペナルティエリア内で存在感を発揮する、寿人と同種のボックス・ストライカー型のFWである。それゆえ梅田は大島とペアを組んでいたときと同様に活躍する公算が高い。

 とはいうものの本当のところは、梅田を獲得するよりも、盛田の再コンバートしたほうが手っ取り早くて効果的だ。梅田は後方からロングボールに対して、胸トラップから振り向いてのドリブルやポストプレーを好み、ヘディングで競り勝とうとはあまりしないなど、ターゲットマンとして欠点も少なくない。ターゲットマンとしては日本有数の盛田を再び前線に配置するというならば、わざわざ30歳の梅田を獲得する必要性は薄い。盛田がまたFWを引き受けてくれるとよいのだが。


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posted by hume at 00:53| Comment(7) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
開幕戦のトンデモ布陣・・
目覚ましコーヒーを吹き出しましたww
あのおじさんにあまり新しい選択肢を
与えすぎると混乱するので外国人FWの
補強は確かに怖いですね。
補強が怖いなんて人生で初めて
思ってます。
Posted by cfr at 2008年10月04日 08:49
自分のオキニを全員使いたいっていう
P監督の志向がまたムクムク出てきてるんで
トンデモ布陣の恐怖は否定できませんね。
あの監督は選択肢が狭められた状態でないと
まともな采配は期待できないんですよ。
開幕前に某所で

「双子兄弟を売り払え」

って意見を出したのは監督の選択肢を
限定するという意味があったんです。
逃げ場を無くしたかったんだけど
まあ今期に限定すればそれをしなくて良かったかな。
Posted by トラマ at 2008年10月04日 17:29
>cfrさん
「補強が怖い」といったら、「なら補強してやろう」という落語的なスポンサーはどこかにいるといいんですけどね。
そうすると次の監督も楽でしょうし。

>トラマさん
確かに売らなくてよかったですね。
まぁ、そのうち二人くらい叩き売らないといけない事態に追い込まれるんでしょうけど。
Posted by hume at 2008年10月04日 20:35
その布陣、やりそうでウケましたw

ついでに新外国人MF雇うとかもあったらもっと面白布陣がみられるかもしれません。
Posted by sw at 2008年10月05日 08:27
>swさん
新外国人MFを雇うよりも天然ネタ職人ミシャミシャを吉本に雇ってほしいところです。

凡平とのコンビなら第二のダウンタウンになること間違いありませんよ。
Posted by hume at 2008年10月05日 18:45
 ほんと恐ろしいけどありそうで怖い形ですよね。私も前線のパワー不足は少々したたないにしろ「相手SBのケア」「編成上」という点で現在の2シャドーは堅持してもらいたんですが・・・2シャドー自体、偶然の産物だと思ってますんで(笑)。恐ろしいことです。
Posted by カタヤマ at 2008年10月08日 12:14
>カタヤマさん
結局のところ偶然に期待するしかありません。
偶然ベスト布陣になれば優勝だって狙えますし、偶然ワースト布陣になれば再降格もありえます。
なので、いまはただベストになることを祈り続けるだけです。
Posted by hume at 2008年10月09日 05:22
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