2008年11月10日

【戦術分析】レアル・バジャドリー08/11/08対バルセロナ戦

○スターティング・フォーメーション

         ゴイトム
        V・ドラード
 J・セスマ        P・レオン
    メドゥニャニン A・ルビオ
マルコス           P・ロペス
      ナノ   G・カルボ
       S・アセンホ


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○攻撃戦術

 バリャドリーはメドゥニャニンとアルバロ・ルビオというオフェンシブなMFをダブルボランチに起用していた。そうなると当然ショートパスを細かく繋ぐオーソドックスなスパニッシュ・スタイルのパス・サッカーを期待したくなるが、攻撃の組み立ては理不尽なことに195センチの長身FWのゴイトムへのロングボールが中心だった。

 指揮官のメンディリバール監督は「90分間走り続ける全員サッカー」がモットーとのことで、ゴイトムがヘディングで落としたボールをトップ下のビバール・ドラードが拾い、サイドに展開して仕掛けるのが基本パターンのようだ。


○守備戦術

 CBにはスピードがありSBでもプレーできるナノとガルシア・カルボの2人が起用された。DFラインを押し上げ、前線の3人も積極的にチェイシングを仕掛け、高い位置でボールを奪おうという狙いである。


○長所

 攻撃面で唯一の見どころといえるのは、スペイン有数のファンタジスタの輩出地、カナリア諸島のフエルテベントゥーラ島出身のホナタン・セスマのいる左サイドアタックだった。足元の技術を生かしたトリッキーなプレーだけでなく、スペースを飛び出すセンスもあり、ディフェンダーにとって非常に対処の難しい選手だった。マッチアップしたバルセロナのダニエル・アウベスもセスマのマークには苦労したようで、何度もクロスを上げられてしまっていた。

 「全員サッカー」を標榜するだけあって前線のチェイシングは、しっかりと機能していた。ゴールには繋がらなかったものの、ポゼッションに定評のあるバルセロナから何度かボール奪取に成功し、ショートカウンターでチャンスを創っていた。


○短所

 このチームは中盤の底に致命的な弱点があった。無得点に終わったのも、6失点と守備が崩壊したのも、ダブルボランチのメドゥニャニンとアルバロ・ルビオに責任の7割方はあるとみて間違いないだろう。

 メドゥニャニンは鋭い切り返しでディフェンダーを抜き去るドリブルとパワフルなシュートを武器とする得点力に優れた攻撃的MFである。守備の局面では大柄な体格を生かしてボールを奪うこともあるが、サボっている時間のほうが長く、ボランチよりも二列目で活きる選手に見えた。



 その相棒となったアルバロ・ルビオも両足を自在に操り2列目からラストパスを供給するチャンスメーカーである。下の動画ではゴール前に切り込み得点を決めているが、基本的にはペナルティエリア周辺を主戦場としている。中盤の底で守備に奔走するようなプレーは、まるで期待できない。



 どちらも2列目のアタッカーであり、守備も攻撃を組み立ても特技とはしていない。そのため攻撃はロングボールが主体とならざるを得ず、守備の局面でもバルセロナのカウンターに対しては、ほぼ最終ラインの4人だけでアンリ、エトー、メッシのスーパースタートリオに対処しなくてはならなくなっていた。ナノもガルシア・カルボもスピードに定評のあるCBだが、この3人にはさすがに太刀打ちできず、6失点という無残な結果に終わってしまった。

 攻撃面で気になったのは1トップのゴイトムの動きである。本職がセカンドストライカーとはいえ、さすがにひどすぎた。動き過ぎともいえるし、動かな過ぎともいえる。動くべき時に動かず、動いてはいけない時に動いてしまう。つまりデタラメというわけだ。攻撃の基準点となるべき1トップがあのようにデタラメに動いては2列目の選手たちもゴイトムと連携の取りようがない。そのためチャンスは両サイドの個人プレーからしか生まれなかったの。セカンドストライカーとして起用していたならば話は違ったのだろうが、CFでのゴイトムは、まるでお話にならなかった。




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posted by hume at 22:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ゴイトムはやんちゃな久保みたいですね
195であんだけ走れるなら・・もうちょと
使いようがあるような。
Posted by cfr at 2008年11月11日 00:00
>cfrさん
日本だけじゃないんですよ。
選手の適性をきちんと見極められない監督というのは。
Posted by hume at 2008年11月11日 20:15
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